3月 29

太陽光発電の事前試験が必要な理由・増えてきた理由!引き抜き試験だけでは物足りない!?押し込み試験も必要!


こんにちは。
近藤です。

昨日、三重県志摩市にて太陽光発電施設の事前試験(引き抜き試験)を行ってきました。
弊社では、毎月のように事前試験の依頼をいただきます。
昨年度から、太陽光発電の事前試験が急激に増えており、なぜ事前試験が増えているのか、事前試験をしなければいけないのかを細かく説明させていただきます。

●事前試験が義務付けられた経緯…  2009年より日本では固定買取価格制度が始まり、10kw以上の発電所では売電単価が24円/kwという住宅設置の半分以下の金額と決められており、節電目的で設置するのが主流でした。しかし、2012年より全量買取制度が導入されたことにより、10kw以上がの売電単価が40円/kwでさらに20年間の売電になったことで遊休地や雑種地に多くの太陽光発電所が設置されました。

2012年から10kw以上の売電期間が20年間になったことと売電単価が上がったことにより、投資として太陽光発電を設置する企業・投資家が増えました。利回りを良くするために様々な工夫が行われ、施工金額を下げたり・架台のレールを薄くしたりすることで利回りを良くしました。しかし、風圧加重に耐えられない架台を使用することで、架台の損傷や造成工事の不備による堤防の決壊、大雨による土砂崩れや積雪による発電所の倒壊など数多くの災害が起こりました。

これまでは2000kW以上の特別高圧の発電施設には各工事や資材の点検・検査が義務付けられていましたが、災害が多発したことにより太陽光発電設備の制度が変わり、2016年11月30日付けで「使用前自主検査及び使用前自己確認の方法の解釈」の一部改正が行われました。

この改正により出力500kw以上2000kw未満の太陽光発電施設でも各工事や資材の点検・検査が義務付けられました。2016年12月から、この点検が義務付けになったことによって事前試験が増えたということです。
※各地域によっては点検・検査の基準は異なる場合がございます。各地域の経済産業省にお聞きください。

●太陽光発電の事前試験が増えている本当の理由

太陽光発電設備の制度が変わり、義務付けられたことで事前試験は増えましたが最近では低圧(50kw未満の発電施設)でも多くの依頼をいただいております。
低圧の発電所では義務付けられていないのになぜ増えているのでしょうか。

低圧でも高圧同様に地盤沈下や積雪による倒壊などが増えてきたからです。
固定買取価格制度がはじまった2012年の設計基準はドイツの基準を参考にしていたため、地域によっては日本の自然環境に必要な強度が保たれていないまま設置しているケースが多く、積雪倒壊や地盤沈下が数多く起こりました。

そのため2017年に入り太陽光のJIS規格が厳しくなり、2017年基準がベースになったのです。特に日本は島国なので、地盤が地域によって全く違います。一見硬い地層かと思いきや1m掘ってみると柔らかい地層になったり、田んぼで柔らかいと思いきや500mm下は硬い粘土層だったこともございます。

そのため、低圧でも倒壊しない・地盤沈下しないようなに架台や基礎を事前に選定するために、低圧案件でも事前試験をしなければいけないのです。

●太陽光発電の事前試験で押し込み試験が必要な理由! ジオリゾームでは全国各地で野立て太陽光発電の工事を約250件以上おこなってきました。(低圧~高圧まで)田んぼに設置する現場や砕石を敷いている現場、建物の跡地でコンクリートが敷き詰められたような様々な現場で工事を行い、引き抜き試験はもちろんですが押し込み試験も必要だとわかりました。

なぜ、押し込み試験が必要かと言うと杭が沈んでしまうケースが多いからです。

家を建てる時に基礎を打ちますが、そのときは地盤が固い地層まで何mでも基礎を打ちます。しかし、太陽光発電の場合は地盤調査もせず表面だけで地盤の固さを判断して、地盤が柔らかくても気づかず架台やパネル設置を行い発電します。
何年かすると架台やパネルの重さで地盤沈下してしまい杭が沈んできます。そして、沈下の影響で架台が曲がったりパネルが割れてしまったりするケースが起こるのです。

また、建物の跡地などでよくあるのが、杭の隙間などに水が入り、これまで建物があって水が入ってこなかった地層に水が入り沈下してしまうケースもございます。杭のほうが安いから杭で太陽光発電を設置する人が増えてきている中で、このように杭施工をすることで発生してしまうデメリットもございます。

問題を解決して安心のある太陽光発電所を設置しましょう。太陽光発電についてのご相談・ご依頼は
こちらまでお待ちしております。

※個人的な見解ですので、一部事実と異なる場合もございます。ご了承ください。

 

 

 


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